タケノコは食卓へ、育った竹は漢方へ

タケノコご飯や若竹煮になる、春の若い芽。それが育った竹には、薬として使われてきた部分があります。漢方に登場する竹茹(ちくじょ)は、タケノコではなく、竹の茎の内側を削ったものです。

竹の内側を削って、吐き気の薬に

熊本大学の薬草データベースは、マダケの茎の内層を竹茹、葉を竹葉(ちくよう)、茎を火であぶって出る液を竹瀝(ちくれき)として紹介しています。同じ竹でも、部位と加工法によって生薬の名が変わります。[1]

竹茹は、伝統医学では熱を冷まし、吐き気や落ち着かなさを鎮めるものとされ、竹茹温胆湯などに配合されてきました。葉にも発熱や咳などに用いた記録があります。いずれも伝統的な薬用の説明で、タケノコを食べれば同じ作用が得られる、という意味ではありません。[1]

食べるタケノコでは、便通を調べた研究がある

2009年に発表された研究では、21〜23歳の健康な女性8人が参加しました。食物繊維を含まない食事、セルロースを含む食事、タケノコ360gを含む食事を、それぞれ6日間ずつ取り、血液の指標や排便の変化を比べています。[2]

タケノコを含む食事では、食物繊維を含まない食事と比べ、総コレステロールやLDLコレステロールが低下しました。便の量と排便回数にも増加が報告されています。一方、血糖値には食事間の差がありませんでした。[2]

人数は8人、各食事の期間は6日間。比較相手も食物繊維を含まない食事なので、いつもの食事に少し足した場合の効果や、長期的な変化まではわかっていません。タケノコを食物繊維の供給源として調べた、小規模な研究です。

若い芽、葉、茎を使い分ける

マダケの皮は食品の包みに、しなやかな茎は竹細工や家具、建築の内装にも使われます。[1] 若い芽は食べ、育った茎は道具にし、その内側は薬にする。竹の利用には、成長の段階ごとに材料を取り分ける細かさがあります。

出典

  1. 熊本大学薬学部|マダケ

    竹茹・竹葉・竹瀝の部位と加工、伝統的用途と配合処方、竹材・竹皮の生活利用。伝承上の効能が必ずしも科学的に証明されていないとの注記あり。

  2. Park・Jhon(2009)|タケノコ摂取と血中脂質・便通を調べた研究

    健康な女性8人、3種類の食事を各6日間。脂質・排便の結果、血糖の群間差なし。食品として食べる研究であり、竹の生薬や蒸留物の研究ではない。

植物の歴史と研究を扱う読み物です。CODE製品の効能を示すものではありません。

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